Profile

1940年、中国・佳木斯（ジャムス）市に生まれる。大阪樟蔭女子大学を卒業後、哲学者矢内原伊作の秘書などを務め、彫刻家ジャコメッティ、哲学者サルトルやボーボワールなどの知己を得る。

1971年突然イタリアに渡る。1974年、イタリア国立美術工芸学校を主席卒業、マエストロの称号を得る。

故ダミアーノ・グラッシ（ジュエリーメーカー、ダミアーニDamianiの前オーナー）に見出され、在学時より彼のスタジオに通う。このときスケッチしたペンダントが1973年のモンテカルロ美術大賞展の大賞を獲る。

その後、ミラノの宝飾店、マルティネッティでデザイナーを務める。この頃からジャンマリア・ブチェラッティ等、ミラノのデザイナーや建築家や批評家との親交を深める。

1976年、拠点を日本に戻し、1988年まで大沢商会のデザイナーを務め、BRJサナエ・コレクションを発表し続ける。この時期、随筆家・白洲正子と知り合い深い尊敬の念を抱くようになる。ミラノ等での個展開催、イタリア南部の街バリで開催された美術万博への招待出品、プラチナギルドのデザインコンテスト審査員、花王ソフィーナへのコンパクト・デザインの提供、セイコーエプソンへのウォッチ・デザインの提供など活動を広げる。

1990年からは、三菱マテリアルでコンサルタント・デザイナーとして新素材・金粘土の開発にも関わる。